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フィリピンからの看護師受け入れ問題 ~質が求められる看護職~
ついに、フィリピン人の看護師・介護士を2年間で最大1000人の受け入れが始まる。
2年間のうち、最大で看護師400人、介護士600人を受け入れるとのこと。これは、表向きは看護師・介護士不足の解消ということであり、日本国民も概ねそのように理解しているのではないか。だが、以前の記事にも挙げたが、実際、看護師不足を解消する手順が見当違いも甚だしい。国民はこれが、行く末は移民問題に発展するという事をまったく理解していない。移民問題の問題点にも気付かないばかりか、むしろ、フィリピン人(外国人)医療者の受け入れを歓迎するばかり。
まさに愚の骨頂。
その理由の一つに、入国後、国家資格を取得する事が出来れば、無期限で滞在する事が出来るという事が挙げられる。まさに移民の始まりである。
フィリピンは各国に働きに出る事を国策として挙げているが、日本が他国の懐事情を気にする理由など無い。そこはボランティアレベルで介入すればよい話。ところが、フィリピンの外貨の獲得という思惑に、日本は援助しようという安易な気持ちで接しているのだろうが、これは非常に危険な話である。また、2年間で1000人という話も今後どう膨らんでいくか予測できない。一部の左翼はかならず増員を訴えるはず。そうなると、色々なところで問題が生じてくるのは必至。
これは、自民党の案なのかはたまた公明党の案なのか、単純に党でくくることも申し訳ないが、このフィリピン人看護師・介護士受け入れ問題に関して私は、最高の危機感を持っている。
将来私たちに何らかの影響を及ぼすであろうこの問題。看護師たちはなぜ問題視しないのだろうか。入国してくるフィリピン人達は、大半は高レベルの看護師であるはず。それを指をくわえてみているとどうなるか、いちいち説明しなくてもわかるはずである。
私が予想するに、馬鹿な経営者は喜んで率先し、それを受け入れるだろう。これを間違った“平等”などとはしらずに。この無能な経営者達が更に入国の増員に拍車をかけるだろう。
最後までご閲覧いただきありがとうございます。拙著本「精神科看護師、謀反」も看護の参考にしていただければ幸いです。